SL Japan > ニュース & イベント> ニュースリリース

サイベース、リアルタイム・データ分析エンジンの最新版 「Sybase CEP R4」を
出荷開始

パフォーマンスを強化、「SL RTView」用アダプタの提供により、情報の可視化を簡単かつ
高速に支援

2010 年 7 月 21 日 ― サイベース株式会社発プレス・リリース
サイベース株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長 早川 典之:以下サイベース)は、金融市場向けのリアルタイム・データ分析エンジンの最新版 「Sybase CEP (サイベース・シーイーピー) R4」 を、本日より提供開始いたします。

■CEP(Complex Event Processing:複合イベント処理)とは
CEPは、大量に流れ込むストリーミング・データを、データベースに登録せず、リアルタイムに分析する技術です。取引所や PTS (私設取引所)からのダイレクト・フィード、ロイターやブルームバーグなど、市況データ・プロバイダから送られてくるリアルタイムのストリーミング・データを止めることなく捉え、マイクロ秒単位で分析します。

■「Sybase CEP」とは
「Sybase CEP」は、金融市場向けのリアルタイム・データ分析エンジンです。データ処理の遅延を最小化し、スループットを最大化するための設計がなされており、ビジネス条件や競合他社の戦略の変化に迅速に対応することが可能です。重要な意思決定に必要なデータだけを検索して見ることができる意思決定者向けのリアルタイム調整機能や、容易な拡張性と既存システムとの統合機能など開発者向けの機能により、リアルタイム・データ分析アプリケーションの迅速な導入を実現します。

膨大なリアルタイム・データと履歴データを保管・分析する「Sybase RAP - The Trading Edition(サイベース・ラップ トレーディングエディション、以下 Sybase RAP)」と組み合わせて利用することで、証券トレーダー、金融アナリストなど金融サービス提供者は、マイクロ秒単位でのリアルタイム・データから過去数年分の取引データまで様々な時間単位で分析を行い、金融市場における多様なサービス・ニーズに対応します。

■最新版「Sybase CEP R4」での機能強化点
最新版の「Sybase CEP R4」では、ランタイムでの性能が強化され、データ処理の遅延がさらに少なくなったほか、分析機能が強化されました。また、SL Corporationの情報可視化ツール 「RTView」 に対応したアダプタを新たに提供することで、プログラミングなしでリアルタイム・データの可視化と監視が可能となり、現場での迅速な意思決定が実現できるようになりました。 サイベースは、ウォールストリートを中心としたワールドワイドな金融市場における豊富な実績をもとに、最新の 「Sybase CEP R4」 を活用した金融サービスの提供を支援してまいります。

「Sybase CEP R4」の出荷にあたり、株式会社 SL ジャパン 代表取締役社長 羽島 良重 氏より次のようなメッセージをいただいています。

「従来より金融サービスなどのリアルタイム・アプリケーションを得意としてきたサイベースのCEPエンジンで、リアルタイム・データの可視化と監視を専門とする RTView への接続アダプタが標準提供され、今回の技術連携を実現できたことは、喜ばしい限りです。大量のストリーミング・データを高速に処理する Sybase CEP とダイレクトに接続できる RTViewは、インメモリでデータをリアルタイムに集約してグラフィックに表示することができ、Sybase CEP ユーザにインフラやアプリケーション監視からビジネス・アクティビティ監視までの幅広い可視性を提供します。」

【Sybase CEP R4 製品概要】
<主な機能強化点>

  • ランタイムでの性能強化:
    ランタイムでの性能が強化され、データ処理におけるさらなる低遅延を実現します。
  • 分析機能の強化:
    ANSI標準分析関数、加重平均関数、日付関数等の関数を強化し、分析機能を向上させました。
  • Sybase RAPとの連携強化:
    膨大なリアルタイム・データと履歴データを保管・分析する「Sybase RAP」との連携を強化し、「Sybase CEP」のデータ・ストリームから「Sybase RAP」へのローディングがさらに容易になりました。
  • InfiniBand SDP ( Sockets Direct Protocol ) のサポート:
    低遅延を特長とする高帯域・高速 I/O ネットワーク「Infiniband*」に対応します。CEPサーバーのネットワーク層のSDPプロトコル・サポートを強化することで、より大容量・低遅延のデータを取り扱うことが可能となりました。

         *InfiniBand:Intel 社を中心に設立された業界団体が推進する次世代インターフェイス技術。

<価格>
840万円(税別)/ コア  
  Linux x86-64, Solaris(x64) : 420万円(税別)/コア(マルチコア・スケーリング係数*導入後の価格)

*マルチコア・スケーリング係数:ひとつのチップ上に複数のコアをもつ「マルチコア・プロセッサ」が搭載されているハードウェアでご利用いただく場合に適用される割引の係数です。「Sybase CEP」はマルチコア・スケーリング係数の対象製品となります。

<販売開始>
2010年7月21日


■RTViewについて
SL Corporation 社 RTView は、業界で最も高いカスタマイズ性を提供しつつも、プログラミングレスで使いやすい、リアルタイム情報の監視、解析ならびに可視化ツールです。Sybase CEP や Sybase IQ など任意の企業内データソースから、リアルタイム・データとリアルタイムに更新されていく履歴データをベースにした、カスタムなダッシュボード、アラート、レポートを簡単に作成し、オペレーション全体の有効な可視性を提供できる、ユニークなソリューションです。


サイベース株式会社について
サイベース株式会社は、米国 サイベース社 Sybase, Inc. の日本法人として 1991年に東京に設立されました。米国サイベース社の製品 / サービスを中心とする開発、販売、保守サービスの提供およびコンサルティング業務を主な事業内容としています。


特記事項
  このリリースに記載された、Sybase, Inc の将来の成長、見通し、新製品のリリースに関する記述は、様々な不確実性やリスクを含む将来予測の見解です。文中で使用されている Sybase および同社の経営に関連する「anticipate (見込み)」、「believe (思う)」、「estimate (予測)」、「expect (期待)」、「intend (意図)」、「will (予定)」、および同様の表現は、将来の予測を示すものです。このような発表は、将来の出来事に関する Sybase の現在の見解を反映することを意図するもので、結果的に不適当または不正確であると判明する場合もあります。このように、実際の出来事や結果に実質的に影響を及ぼす要因としては、顧客需要の変化、急激な技術進歩、競争要因、製品発売予定の遅延などがあります。これらの要因やその他の要因については、当社が米国SECに提出している Form 10-K に基づく年次報告書、または Form 10-Q に基づく四半期報告書に記載されていますが、これに限定されるものではありません (当社ウェブサイトでもご覧いただけます)。


【本件に関するお問い合わせ先】

●プレスの方のお問い合わせ先:
サイベース株式会社 マーケティング本部 金光真弓(かなみつ まゆみ)


●製品に関するお問い合わせ先:
サイベース株式会社 営業本部


Copyright c 2010 Sybase, Inc. All Rights Reserved. Sybase、Sybase のロゴ, Sybase RAP および Sybase CEP は、米国法人 Sybase, Inc. の米国、日本その他の国における登録商標または商標です。記載されているその他の企業名や製品名は、該当、関連する各社の商号または商標の場合があります。


###

記載される会社名・製品名は、それぞれ各社が所有する商標または登録商標です。


2010年 ニュースリリース 一覧へ戻る

ニュース一覧へ戻る